なくなってる! |
その吉池ビルが改装のため古い建物が解体作業中です。
お古い落語ファンのかたはご記憶におありでしょう
「吉池土曜落語会」。
毎週土曜日昼夜、吉池デパート7Fの宴会場で
開催されていました。
落語芸術協会中心の番組で
座敷でゆったり落語が楽しめる貴重な場でした。
当時某大学落研に所属していた私は
光栄にもここの木戸に何度か入らせていただいておりました。
先代助六、小南、円右、柳昇、先代文治
鬼籍に入られた師匠方がフツーにお出になっておられました。
中でも私の一生の宝は曲独楽のやなぎ女楽師匠。
明治生まれの女楽師匠は飄々とした語り口が何ともおかしく
高座後の踊りも美しく
袴を外して端折った裾から見えた鮮やかな正絹の股引の
なんとも粋で素敵だったこと!
唯一法を犯して楽屋に伺いサインをねだると
私が木戸番ということにお気づきでない師匠は
色紙を持って一度楽屋にお戻りになり
丁寧にお書き下さったものをお持ち下さって
「また寄席に来て下さいね」と言葉を掛けて下さいました。
最後まで現役でご活躍でしたが
不幸にも事故のためお亡くなりになりました
吉池デパートは駅反対側で仮営業
二年後に再オープンするそうです。