その17 東宝演芸場
東京の寄席(定席)は10日ごとに番組が代わります。1日~10日を上席、11日~20日は中席、
21日~30日が下席となります(31日は時として特別の催しが行われます)。当時も落語定席は
今と同じ所に4館ありました。
この寄席4館は、情報締切り日までに翌月の上席しか決まっていないことが多く、残念ながら
番組を掲載することが出来ませんでした。
然しながら、日比谷・東宝演芸場(6:00~9:30土・日・祝1:30アリ¥1000学¥700)、浅草・
木馬館(11:00~7:30二回興行・入替無¥800学¥500)、浅草・松竹演芸場(11:20~8:00
二回興行・入替無¥1000学¥800)は、幸い全ての番組を載せられました。
煩雑になりますが、昭和50年9月上席「東宝演芸場」。獅子舞:鏡味小仙社中、寄席の唄:
春風亭枝雀、歌のコーナー:小野栄一、三味線漫談:玉川スミ、漫談:宮尾たか志、声帯模写:
桜井長一郎、落語:小さん、奇術:アダチ龍光。中席は落語がメインで、歌奴・文朝・柳朝・馬の助
・正蔵・志ん馬・円歌・談志の名が見えます。下席は{漫才特選会}で、球児好児・順子ひろし・
千代若千代菊・天才秀才・桂子好江・てんやわんや等の番組です。